2017年4月21日金曜日

種のはなし

春を迎え、沢山の種を土におろし、子どもたちがすくすく育っています。

友達からこんな嬉しい話を頂きました。
結婚パーティーの引き出物で種をみんなに渡したい!そこで農園から種を提供して欲しいというものです。僕は最初は引き出物が種でいいの?と思いましたが、
みんなに種から野菜を育てることを体験してもらいたい、広めたいとの想いを聞いて感動。快く引き受けさせてもらいました。


今、スーパーに出回る野菜のほとんどはF1という種からできた野菜。
F1は大量生産のため育だてやすいように改良された種。この種は無精子症の株を使った交配が主で、不自然な種ともいえます。

その他に種を採って繋いでいく固定種や在来種という種がある。個性を持った野菜の種で種類別に名前もついている。
今回お渡しする種はすべて固定種、在来種の種を無農薬の自然栽培で育てた野菜から自家採取した種です。
自家採取する種はだんだんその土地に馴染んでいき、自然栽培にも強くなっていきます。単純にちゃんと育ったものから選抜されているからです。つまり自分で野菜を育てつないでいくとだんだん野菜も育てやすくなっていくということよ。


上の写真左上から時計回りにトマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、オクラ、いんげん、きゅうりの種です。
時期的には五月いっぱいまでが植え時かと思います。一晩水につけてから土に植えてあげると発芽もよくなりますよ。土が乾かない程度に毎日水をあげて、挨拶して下さいね。


誰にでもつながる食のこと。今回、種をつなげる粋な計らいは大賛同です。
僕自身、種から野菜を初めて育ててみた時は大きな感動があったのを覚えています。
芽が出た時の神秘、それから毎日の成長も楽しみだし、野菜って種から育ってできているんだっていう当たり前のことを感じたり。なにより収穫の喜びは格別でした。

自分たちで育てて何がよいのか見つけ出して、食や環境問題のことももうちょい意識していきたいですよね。家庭菜園はその第一歩だと思ってます。

小さな種まき、大きな革命!
ぜひ!